患者は幽霊

二段ベッドの診察私は今二段ベッドの上の段に正座をしてその時を待っている。
部屋の照明はついていないが目が嫁になってきたのでかすかにそこにある布団が見えた。
看護師の泉さんが私と同じように正座をしてその時を待っているやがてぼんやりと男性の霊体がそこに浮かび上がってきた。
二段ベッドの下の段に寝ている男性のものである私は霊体専門の外科医だ幽体離脱によって生身の体を離れた霊体に手術を施す冷帯に損傷や疾患がある場合そこから気が流れて体に不調をきたすことがある。
それを治すのが私の仕事だいしゃというよりも寄稿誌などに近い仕事かもしれない。
霊体がはっきりと浮かび上がったことを確認した私は泉さんに召すとつぶやいた宿主を起こさないように手術中はなるべく小さな声でやり取りをする。
最もいずみさんは私が手術するよりもわずかに前にメスをこちらに差し出していたいずみさんは知識豊富で優秀な女性看護師でありなおかつ幽霊などの霊障を感じる才能もあった。
さらに性格は冷静沈着で体力もあるので長時間の手術にも耐えられる正直これだけの人材を思い一人見つけるのは至難の技である。